捨てるということ
先日 14年前の映画(藍宇 LAN YU )(当時台湾・香港の映画の賞を総なめ)を観返してみたのですが
やはり 私の好きな映画のひとつで 今回 また観ても感動しました。
映画というのは 何度観ても 見逃していた所があって 再発見する事が 多分にあります。
今度 つくづく思ったのは 実に映画の運びと言うか 編集が良いなぁ~と感じた事でした。
歯切れが良くて 無駄が無いのです。
抽出したエキスだけのような場面で繋げて行くので
その分 逆にインパクトが強くなっているように思われました。
台湾版のDVDの中に かなりのメーキングが入っていたので観てみると
本来の映画にはない撮影された場面が もの凄くあって
1本の映画を作るのに こんなに捨てている場面が有るのかと言うのが判りました。
映画の終盤で 突然の事故で 恋人の死の知らせらしい電話を受け取る主人公が
メーキングでは 黙って電話を聞きながら歩くシーンが かなり長いこと撮られていたのですが
使われたのは うつむいて電話を聞いているだけの数秒間だけ
(ですが それだけで ただならぬ雰囲気は充分に汲み取れましたが・・)
つくづく 捨てると言うことが どんなことか考えさせられました。
映像も 1j枚1枚切り取った写真として観みても とても素敵で
こんな写真が撮れたらなぁ~ と 暫く 藍宇病が続きそうです。
by summer-christmas | 2015-03-12 09:57 | Leica M3