何度読んでも感動してしまう・・















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また 同じ本を買ってしまいました。

最近では カメラの本などでも 買ってきてから あら?この本は持っていたわ!・・

という事が良くあったりします。




それは 宮本輝の「異国の窓から」と言う本で

内容は 小説の取材で ドイツから東欧を抜けて黒海まで行った時の旅行記なのです。

ですが この行程中のブタペストで起こった ある出来事に 

私は 言葉に出来ない程の感動を受けてしまうのです。




頼んでいた通訳の人が都合が悪くなり 代わりにブタペスト大学の学生の青年がやって来ました。

彼のブタペスト大学での論文は( 江戸幕府の崩壊と明治新政府)というもので

子供の頃から日本で勉強して大学で教えたい思っていました。

しかし 当時のハンガリーの状況では まず その夢は絶対に叶わない夢でした。




2日間この青年と行動を共にし その青年から その夢が 絶対敵わない夢だと聞いた宮本輝は 

彼を日本に留学させようと心に決めます。

そして3日目には その父親に会いに行くのです。(父親はやはりブタペスト大学の教授でした。)

事務的な話より まず宮本輝は 一番気になる点をその父親に質問しました。それは

二日しか会ったことが無い 東洋の誰ともわからない人間に

はたして 大切な息子を3年も預けられれるだろうか?といった 

親なら誰でもが考える当然の心配を懸念して 

「 あなたは 私と言う人間を信用できますか? 」と言う質問でした。

その 父親の返事は

「 もう すでに信じています。 」だったそうです。





この不可思議で奇跡的な出会いや 予測不可能なリスクも厭わない宮本輝の決断などに

何度読んでも 私は感動してしまうのです。
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by summer-christmas | 2012-08-17 06:17 | Leica M3

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